マイナンバーと消費者金融の関係!7つの疑問から審査への影響を知る
「マイナンバーって消費者金融に関係あるの?」「マイナンバーのせいで、他社で借りてる事とか、スグにバレちゃうの?」など、申し込みの時にマイナンバーの事で不安に思ったりする方がいるかもしれません。
マイナンバー制度が開始され数年経ちましたが、現在の消費者金融や銀行キャッシングとマイナンバーの関係性は、ほとんどありません。故に、過剰に心配される事は1つもないのです。しかし実際、多くの方がマイナバーについて疑問に思っているようです。
そこで、マイナバーと消費者金融や銀行のキャッシング審査について、お話ししていきたいと思います。
マイナンバーが消費者金融の審査に与える影響はとても軽微です
マイナンバー制度(2015年10月)が始まりました。当初は、様々な憶測が飛び、マイナンバーによってキャッシングの審査が厳しくなると言った話もありました。しかし現状を踏まえてみると、正直な話、あまり影響はないという状態です。
ですが、マイナバーに関する疑問は申込む方にとって、いくつもあるようです。そこで、まずはキャッシングの審査がマイナンバーにどのような影響を与えるのか、お話ししていきたいと思います
マインナンバーの影響?消費者金融の審査に関する2つの疑問
マイナンバーは、行政が個人情報を管理しやすくするために割り振っている番号です。その為、公的な機関にとって管理上役立つ訳ですが、債務情報を確認する事は現段階ではできません。
<債務情報> 個人が契約している金融商品の、遅延・滞納した債務履歴や何社からいくら借りているのかなどの債務の状況などを、まとめて債務情報と言います。 |
今後の制度やシステムの変更で、債務情報をマイナンバーで管理・閲覧可能になれば影響が出ると思いますが、現状ではマイナンバーで債務情報を確認する事は出来ない訳です。
但し、債務情報は「信用情報機関」で管理されている為、そちらの機関から消費者金融は情報を得る為、マインナンバーで確認はできませんが信用情報機関から何社からいくら借りているのか?などの情報は得ています。
マイナンバーは、あくまでも行政の管理を効率化させるための番号制度です。 故に、現状では金融商品の管理についてまで影響を与える事はありません。つまり、消費者金融や銀行などのキャッシング審査でマイナンバーが与える影響は皆無と言えます。
また基本的に金融機関である消費者金融や銀行などのキャッシング会社は、ホームページで確認できますが審査時にマイナンバーを取得する事はありません。
故に、マイナンバーが審査に影響を与える事はありませんので安心して下さい。
関連がない!だからマイナンバーから債務情報は分からない
マイナンバーは「個人を管理する最強の身分証明」と考えられていたり、マイナンバーで全ての機関から情報が取り出せると言った、ある意味トンデモナイ誤解が信じられているようですが、実態はただの行政が国民1人ひとりを管理しやすくするための物です。
管理するという言葉がもたらすイメージで過度に不安を煽られている感はありますが、消費者金融などのキャッシング会社がマイナバーを利用して個人の債務情報を確保する事はできませんし、そもそもマイナンバーにそのような機能はありません。
ただ後ほどお話ししますが、マイナンバーを記載したマイナンバーカードや個人番号カードなどは用途的に関連があります。
また、ここまで影響がないとお話ししてきましたが、「あくまでも現状では」という事です。今後の、制度の変化でマイナンバーが大きな影響を持つかもしれません。故に、マイナンバーを無暗に人に教えると言った事がないよう大切に扱って下さい。
効率化!保障や保障の補助!マイナンバーの意味と用途の把握
では、もう少しマイナンバーについて掘り下げていきたいと思います。消費者金融の審査に影響がないと言われたがけでは、なかなか理解できないと思います。
そこで、マイナンバーの意味や実際の用途についてお話ししていきたいと思います。
マイナンバーとは?12桁がもたらす個人情報の紐づけ
公共機関である役所などには、住民の情報をまとめた書類があります。しかも転居したり、他県などに引っ越ししたりすると、個人情報をまとめた書類は各役所などの公共機関で複数存在することになります。
それ故に、それぞれの情報が錯綜して混乱が生じました。そこで、国民一人ひとりに番号を与えて、その番号を元に書類を管理するように紐づけした訳です。これがマイナンバーの存在意義なのです。
マイナンバーには3つの効率化が求められています。
◆②役所の効率化
◆③国民の効率化
行政の効率化は、役所や地方の公共団体などの複数機関にある個人情報を、マイナンバーによって照合・入力などの手間を軽減させる事にあります。これにより人的ミスや人員削減につなげる事が可能となります。
役所の効率化は、膨大にある書類の管理をマイナンバーによって簡略化でき、役所での作業がスムーズになる事です。役所での手続きは、住民票の受け取りなどでも数十分から1時間待ちの場合があります。そういった時間を軽減させることが可能となります。
国民の効率化とは、マイナンバーによって個人の特定がしやすいために年金、給付金、生活保護などの不正受給を未然に防ぐことが容易になる点の事です。マイナンバーは個人の特定においてかなりの正確性を持つため、不正防止を向上させる効果があった訳です。
このようにマイナンバーは、全て行政での作業効率を向上させるための物であり、消費者金融などのキャッシングとは関係がないのです。
5つの用途!行政の補助を受けられるマイナンバーの効力
基本的にですが、マイナンバーは社会保障、税金、災害補償などを利用される時に利用されます。会社から提出を求められる経験があると思いますが、それは社会保障や税に関する事柄を会社が代行するために必要なので提出させているのです。
マイナンバーの用途は以下5つに分けることができます。
2.税金
3.災害
4.身分証(公的機関に限る)
5.高齢者制度
社会保障には、年金の資格取得や確認、給付・雇用保険の資格取得や確認などがあり、他にも、医療保険の給付請求や福祉分野の給付請求、生活保護申請や児童手当の現状届け、さらに奨学金など幅広い保障にマイナンバーは必要となっています。
また確定申告・各種税金の処理や、被災者生活再建支援金や被災者台帳の作成といった、税金や災害時にもマイナンバーは活用されています。
そして、上記でもお話ししていますが、個人情報を番号かしてまとめている為、公共機関や役所などではマイナンバー自体が身分証の効果を持つことになります。他ではないですが、役所ではマイナンバーを聞かれる可能性があるので、言えるように準備しておく必要があります。
高齢者の年金給付や介護、福祉制度を利用する時にもマイナンバーは必要となります。このように、行政の手続きなどでは意外に必要性が高いのがマイナンバーという訳です。
消費者金融の審査で活用!マイナンバーカードで本人確認
それでは、実際のキャッシング審査にマイナンバーは必要ないのでしょうか?消費者金融がマイナンバーを収集する事はありませんが、実はキャッシング審査で利用する事ができます。
キャッシングでの、マイナンバーの活用方法をお話ししていきます。
本人確認書類の1つ!顔写真入りのマイナンバーカード
マイナンバーだけでは、ただの番号です。しかしマイナバーには、「通知カード」と「マイナンバーカード」という個人番号が確認できる2つのカードがあります。
通知カードやマイナンバーカードには、住民票に登録されている、「氏名」「住所」「生年月日」「性別」「マイナンバー(個人番号)」などが記載されています。
但し、マイナンバーカードには顔写真が入っており、さらに電子証明書(ICチップ)が搭載されているので、身分証明書として活用する事が可能となっています。
これは、運転免許証などの顔写真入りの身分証を持っていない方にとって、かなり便利なカードとなっています。その為、消費者金融などの書類審査でも、本人確認書類としてマイナンバーカードは利用できる訳です。
マイナンバーは隠す!書類提出時の注意事項
消費者金融に、マイナンバーカードは本人確認書類として認められています。ですが、消費者金融はマイナンバーを収集しない為、提出する際はマイナンバーを隠してください。
コピーしたマイナンバーカードの個人番号(マイナンバー)を塗りつぶすなどして、提出して下さい。また、借入金額によっては収入証明も提出することになりますが、その際の源泉徴収票などにマイナンバーが記載されている場合も同様に隠してください。
隠し方に不安がある場合は、キャッシング会社の相談窓口に一度確認してみて下さい。
消費者金融も含め「お金」が絡むと犯罪者が近寄ってくる!
最後に、マイナンバー絡みの犯罪や心構えについてお話ししていきたいと思います。消費者金融のキャッシング審査に、マイナンバーは直接関係ありません。
しかし、世間では関係性があるかもしれないと、漠然としたイメージがあります。その点をついて、詐欺行為を行う人たちがいます。注意して下さい。
詐欺に注意!マイナンバーを餌に個人情報が狙われる
マイナンバーカードで出来る事は、上記で挙げたように行政の手続きの効率化です。マイナンバーでキャッシングやキャッシング審査を受ける事はできません。
またマイナンバーカードは本人確認書類として活用できますが、巷ではフィッシング詐欺といった個人情報を奪う詐欺がありますので注意して下さい。
メールなどで「マイナンバーだけでキャッシング出来ます!」と言いながら、氏名や住所、果ては全く関係のないクレジットカードの情報まで盗み取ろうとするのがフィッシング詐欺です。くれぐれも、行政機関でないのにマイナンバーを提出させるような団体には気を付けて下さい。
自己防衛を怠るな!マイナンバーは自分で守って下さい
闇金やフィッシング詐欺など、マイナンバー絡みで危険を煽りましたが、実際は過剰に恐れる必要はありません。マイナンバーを使って社会保障や税金などの手続きを行うことになりますが、「マイナンバー」と「複数の本人確認書類」が手続きには必要になります。
その為、番号(マイナンバー)だけを盗み取られても手続きに必要な書類を用意できなければ意味がありません。ですから、過剰に恐れる必要はない訳です。
但し、あまり想像したくない事ですが、詐欺を働いた人間に行政の関係者がいたとしたら、盗み出したマイナンバーで個人情報を抜き出す事は可能となります。
これは、あくまでも想像です。ですが、こういった危険も可能性としては捨てきれないので、マイナンバーの管理はしっかり自分で行わないといけない訳です。
今後は、どのようにシステムや仕組み、制度が変わってマイナンバーの活用範囲が変わるか分かりません。それに伴い、マイナンバーの価値も上がったり下がったりすると思います。故に、自己防衛をしっかりしてどのような状況になっても問題ないようにしておきましょう。
※本人の申告でマイナンバーは変更することができるので、盗まれた時やその可能性がある時にはスグ対処するようにして下さい。
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