海外でお得にキャッシング!9つのメリットと6つのデメリットの理解
海外でキャッシングを利用すると、大変便利です。世界中で「現地通貨」を、簡単に利用でき、さらに他にも様々なメリットを持っているのが、「海外キャッシュサービス」(国際キャッシュサービス、インターナショナルキャッシュサービス)と呼ばれるサービスです。
これはクレジットカードのキャッシング枠を利用されている方が、海外でも日本同様にキャッシングする事ができるサービスです。当然、デメリットもあります。しかし、それを補って余りある便利なサービスなので、注意点やメリットなどを踏まえお話ししていきたいと思います。
海外キャッシングの9つのメリットと6つのデメリットの把握!
海外でのキャッシングは、基本的にクレジットカードのキャッシング枠を利用する事になります。クレジットカードには、他にもショッピング枠と言った現金を使う事なく海外で買い物ができるメリットもありますが、現地の通貨を利用したい場面も海外旅行の際はあると思います。
そこで、空港や現地の両替所を利用するよりも、ずっと手軽に現地通貨が手に入る海外キャッシングサービスのメリットについて、まずはお話ししていきます。
9つのメリット!キャッシング枠とショッピング枠の魅力
クレジットカードは、今では全世界で利用されているサービスであり、海外旅行の際には大いに活躍する便利なアイテムです。ただ現地では、公共機関の利用やチップの支払い、クレジットカードができない飲食店など、様々な場面で現地通貨の利用もあったりします。
そんな時、役に立つのがクレジットカードのキャッシング機能使ったサービスです。現地にあるATMから、簡単に現地通貨を利用する事ができたりするなど、下記に挙げるような多くのメリットがあったりします。
◆1.空港や両替店で並んだりして両替する必要がない
◆2.ATMなら24時間キャッシングが可能
◆3.現地通貨がその場で必要な分だけ引き出せる
◆4.大金を持ち歩かなくてよい
◆5.手数料が両替店より安い
<ショッピング枠のメリット>
◆1.ショッピング枠での買い物が可能
◆2.海外旅行傷害保険(自動付帯の物が多い)
◆3.緊急のサポートデスクが利用可能
◆4.その他のカード特典
基本的にATMでの利用の為、現地にある両替店を利用する事なく、24時間いつでもキャッシングする事が可能になっています。
また必要な分だけ引き出せるため、海外で大金を持ち歩くなどと言った危険を回避する事にもつながります。やはり、日本人はお金持ちと言ったイメージから、スリや窃盗などの被害にあいやすい事は否定できない事実です。
クレジットカードの海外キャッシングサービスを利用すれば、両替の煩わしさや犯罪の危険性を回避する一手になると言える訳です。また、現地の両替店は意外に手数料が高かったりしますが、クレジットカードのキャッシング枠のATM手数料は、基本的にそれよりも安くなっています。
また当然ですが、キャッシング枠だけでなくクレジットカードのショッピング枠も海外では活躍してくれます。カード一枚あれば現金を持ち歩かなくても良いですし、海外でのトラブル時の保険なども自動でついて来るものが多々あります。
そして、実際にトラブルに巻き込まれた時も、サポートデスクなどでオペレーターに直接相談する事が可能にしてくれています。これは、言語が違う海外ではかなり精神的な支えになってくるサービスです。
それ以外にも、各クレジットカードの持つ特典などで、海外旅行をサポートしてくれます。
6つのデメリット!犯罪も含まれる海外キャッシングの危険性
大変便利なクレジットカードの海外キャッシングサービスですが、現在持っているクレジットカードがキャッシング枠の申請をしていなかったり、大手のクレジットカードでは少ないですが海外で利用できなかったりする事もあります。
そして、キャッシング枠を申請していて、お手持ちのクレジットカードが海外で使えたとしても、下記のようなデメリットを持っている事を把握しておく必要があります。
◆2.海外不可のクレカもある
◆3.ATMが現地語(言語設定はできますが、日本語は少ない)
◆4.引き出しの限度額がある
◆5.手数料が掛かる
◆6.スキミングの恐れ
海外でクレジットカードのキャッシング枠を利用するには、まず利用できるATMが無ければ現地通貨が引き出せません。VISA、Mastercard、JCBなどを利用していれば、ほぼ現地でATMに困る事はないと思います。しかし、ATMが無かったり、あったとしても探さないと見つからないような地域もあり得る訳です。
また利用しているクレジットカードによっては、海外キャッシングサービス自体ないかもしれません。そういった場合は、素直に諦めるしかありません。
海外にあるので当然ですが、日本語に対応しているATMが少ないです。故に、英語をある程度理解できた方がスムーズにATMを利用する事が出来ます。ただ、クレジットカード会社のホームページなどを確認すると、海外でのATM利用のシミュレーションができるツールがあったりしますので、不安を緩和する事もできます。
当然ですが、キャッシング枠内でしかお金は引き出せません。そして、その額には海外用の限度があります。
この限度額は各クレジットカード会社によって違うので明言できませんが、30~90万円の間に収まる傾向にあります。
※正確に把握したい場合は、契約している信販会社に問い合わせてみて下さい。
あとは引き出すたびにATM手数料が発生する事と、スキミングの被害者になる可能性があります。クレジットカードは便利であるが故に、海外でも犯罪集団に狙われています。そういった意味で、十分備えをしておく必要がある訳です。
事前のチェックと利用条件の把握!海外で困らないようにする
それでは、海外へ行く前の準備についてお話ししていきたいと思います。クレジットカードを持っていれば、海外キャッシングサービスを利用できるという訳ではありません。
海外でキャッシングをするには、いくつかの準備が必要なのです。
6つの事前チェック!海外で安心してキャッシングする為の準備
まず、下記の6つのチェックを行っておく必要があります。
- 事前にキャッシングの審査を受けておく
- 海外で利用できるか信販会社に確認しておく
- 現地で利用可能なATMをチェックしておく
- 暗証番号を確認しておく
- キャッシング枠の限度額、現在の利用額を確認しておく
- いざと言う時の連絡先を確認しておく
まず、持っているクレジットカードのキャッシング枠が利用できるかどうかが重要になってきます。キャッシング枠はショッピング枠と審査が別です。故に、最初の段階で2つも審査を受ける事を拒否したりする方もいるので、ご自身のカードのキャッシング枠が利用できるかどうか確認しておかなくてはいけません。
また海外で利用できるかどうかも、事前に確認しておく事を忘れてはいけません。基本的に、ホームページを確認すれば簡単に把握する事ができると思います。
ホームページ内には、海外で利用できるATMを把握するためのアプリや設置場所を示したマップなどが用意されている事があります。そういった情報は集められるだけ集めておきましょう。マップなどがあるなら、宿泊ホテルとの位置を含めて経路などをシミュレーションしておきましょう
意外に使わないと忘れてしまいがちな「暗証番号」は必ずチェックしておき、可能なら日本で一度キャッシングを利用して暗証番号が間違っていないかの確認をしておくと良いと思います。
キャッシング枠の限度額と、利用していた場合は利用可能額のチェックはしておきましょう。現地でいくらキャッシングできるかの把握は必須になってきます。また為替は変動するので、それを踏まえて為替の動向も度々確認しておいた方が良いと思います。
クレジットカードを落とした時や盗難、スリなどの被害にあった時、対応して貰えるサポートデスクなどの確認や準備は必ずしておいて下さい。
落とした時に備えて、カード番号や連絡先(サポートデスクなどの相談窓口)については、別途メモなどに書いて大切に保管しておくようにしましょう。
利用枠は30万~90万!金利18%!キャッシングの利用条件
利用枠は、クレジットカード会社によってまちまちです。5万~50万円の範囲内であったり、90万円まで利用可能と言ったケースもあります。また、現状利用していた場合は、その額を差し引いた利用額が引き出せる金額となるので注意しておいて下さい。
キャッシングの金利は、18%となっている事が多いです。これは、貸金業法の上限金利となっています。例えば10万円利用した場合の利息は、1カ月で約1480円です。つまり10万1480円を、次の返済日に支払う事になる訳です。
ATM手数料は一般的にですが、1万円以下なら108円、1万円以上なら216円となっています。この手数料も、返済日に請求される事になるので覚えておいて下さい。
流れを把握する!海外ATMを理解してスムーズにキャッシング
海外のATMとはいえ、基本的には日本のATMと同じような流れでキャッシングを行います。ここでは、海外キャッシングの実際の流れと、カンタンではありますがよく使われる英語の早見表についてお話ししていきたいと思います。
8つのSTEP!海外ATMの利用シミュレーション
ATMの利用は、クレジットカードを挿入する事で始まります。
↓
②言語の選択 (英語、フランス語、スペイン語など多数から選択)
↓
③暗証番号の入力
↓
④現金引き出し(CASH WITHDRAWAL)を選択
↓
⑤口座選択画面でクレジットカード(CREDIT CARD)を選択
↓
⑥希望金額の選択 (現地の金額が表記される)
↓
⑦金額に間違いがなければ、「CORRECT」を選択する
↓
⑧現金とカードと明細書を受け取る
クレジットカードを挿入すると、言語選択画面に移ります。この際、日本語はないと思いますので基本的に英語を選ぶ事になると思います。次に、暗証番号を入力します。
海外では暗証番号を、PIN(Personal Identification Number)もしくはID Numberと表記しています。暗証番号を入力すると、「select transaction(取引を選択してください)」と出るので「Cash Withdrawal(現金の引き出し)」を選んで下さい。
ATMの画面で、「CREDIT CARD(クレジットカード)」「Checking Account(金利がつかない口座)」「Savings Account (金利がつく口座)」の3つから、クレジットカードを選択して下さい。他の2つは、現地に口座を持っている方の選択肢となるので無視して下さい。
いくつかの金額から希望額を選択する画面が出るので、希望額を選んで下さい。あとは、確認を済ませれば現金を受け取って完了となります。その際、クレジットカードを取り忘れないようにして下さい。
ATMの画面表記!現地で困らない為の簡単早見表
実物が無いと分かりにくいかもしれませんが、実際のATMで表示される英語文を簡単にまとめました。参考にして下さい。
Insert Your Card | クレジットカードを挿入して下さい |
---|---|
PIN・ID Number | 暗証番号 |
Enter PIN(ID Number) | 暗証番号を入力して下さい |
Cash Withdrawal | 現金の引き出し |
Select Account for Withdrawal | キャッシング方法をお選び下さい |
Press if correct | 間違いない |
Press if incorrect | 訂正する |
Please Take Cash | 現金を受け取って下さい |
インターネット上では、ホームページや参考サイトなどで、ATMの流れをシミュレーションできるツールなどもありますので、一度検索をして確認されると流れや雰囲気が掴めて不安が緩和されると思いますので是非見ておいて下さい。
返済はどうなる?通常の支払い方法と繰り上げ返済を理解する
最後に、海外で行ったキャッシングの返済についてお話ししていきます。返済方法4つほどあり、基本的に日本での返済方法と変わりはありません。
ただ返済の方法を工夫すると、利息を少し減らす事ができるのでその点も踏まえお話ししていきたいと思います。
4つの返済方法から選べる!海外での利用額は一括返済が基本
まず、下記の4つが返済方法となります。
- ATM返済
- WEB返済
- 振り込み
- 自動引き落とし
海外での利用分は、一般的に「元利一括返済」と言って、利用分と利息を一括で支払う方法で返済しています。
※相談する事で、分割などの支払いもできると思いますので、返済に厳しさを感じた場合は、クレジットカード会社へ相談してみて下さい。
ATM返済は、金額が画面上に表示されるので簡単に把握できると思います。但し、通常の支払いにプラス海外でのキャッシング分なので、事前に金額を把握しておいた方が心の準備や金銭的な準備ができると思います。正確な金額を知りたい場合は、クレジットカード会社に確認して下さい。
WEB返済は、Pay-easy(ペイジー)を利用した返済方法となります。インターネット経由で、返済金額も基本的には算出してくれるので困らないと思います。提示された金額を入金して下さい。
もし振り込みで返済をする場合は、クレジットカード会社に「振り込み専用の口座」と「当月の返済額」の確認を行う必要があります。
最後の自動引き落としは、通常通り返済日に自動で引き落とされる事になります。但し、毎月の返済に加えて海外でのキャッシング分も加算する為、引き落とし口座の現金が不足しないように多めに残高を入れておく必要があるので注意して下さい。
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繰り上げ返済で利息を減らす!海外キャッシングをお得に利用
キャッシングの利息は、1日ごとに増えていきます。クレジットカードを普段から利用されている方は、日本の分と海外の分を同時に支払う事になる訳ですが、そうなるといつもより負担が多くなります。
そこで、海外の分だけでも「繰り上げ返済」する事で、数日分の利息を減らす事ができます。繰り上げ返済とは、通常の返済日を前倒しにして返済を行う方法です。方法は簡単で、下記のように行う事が出来ます。
↓
◆②振込み口座を確認する。
↓
◆③振り込んで完了。
繰り上げ返済で得をする利息分は、数百円~1000円ほどなので意外に少ないと思われるかもしれません。しかし、返済の負担が少しでも軽減できるので是非試してみて下さい。