質屋でのお金の借り方!審査なし最短15分など6つのメリットの把握
「質屋のお金の借り方ってどうすればいいの?」「質屋はどういった物が換金できるのですか?」など、いざ質屋でお金を借りようとした時、多くの方がこういった悩みを持つようです。
確かに、カードローンやクレジットカードなどよりも、質屋でお金を借りるという事に対して少しだけ抵抗を感じてしまう方がいるようです。しかし質屋の利用は、カードローンにはないメリットがあり、注意点を守れば大変便利なサービスです。
「質屋」について少し抵抗のある方が、簡単に、そしてお得に利用できるように、注意点を踏まえながら「お金の借り方」についてお話ししていきたいと思います。
質屋の仕組み!システムと質入れできる物を把握する
質屋について、まずは基本的な部分についてお話ししていきたいと思います。質屋ではどうやってお金を借りているのか、カードローンとは全く異なるシステムについて理解して頂きたいと思います。
そして、質屋では主にどんな物をお金に換えられるのか、お話ししていきたいと思います。
質屋でのお金の借り方とは?品物を担保にお金を借りるシステム
質屋は、質草(品物)を担保にしてお金を借りる事ができるサービスを提供しています。このように、品物を担保にしてお金を借りるシステムを「質預かり」と言います。これは、個人の情報(信用)を担保にしてお金を借りるカードローンとは異なるシステムです。
質屋の大きな特徴は、品物を担保にしてお金を借りているという点でしょう。その為、質屋が定める期限内に元金と利息を支払えば預けた品物は返ってきます。しかし、支払えなければ返ってはこない訳です。これを「質流れ」と言います。
質流れをした場合、借りたお金を返す必要はなくなります。これは質屋の大きな特徴です。
銀行や消費者金融などのカードローンは、信用でお金を借りている為、返済できなった場合は信用を失いそして借金をつくる事になりますが、質屋で借りたお金が返済できなかった場合は「品物を失う」と言う結果で終了です。
借金を背負いたくない方にとっては、質屋は良いお金の借り方だと言えます。但し、質屋に担保として入れた品物が最悪の場合、失うかもしれない可能性がある訳です。注意しなくてはいけません。
※借りた金額(元金)と利息さえ払えば、品物が質流れになる事はありません。
質屋の裁量で決まる!質入れできればどんなものでも「お金」になる
では、一体どんなものが質屋で担保として認められているのか?確認していきましょう。
①腕時計
②金・プラチナ
③バック
④財布・小物
⑤ジュエリー
⑥ダイヤ・宝石
⑦記念金貨
⑧カメラ・レンズ
⑨電化製品、金券、楽器、ブランド服、靴、ボールペン・万年筆など他多数
基本的には、質屋が認めるならばどんな物でも担保として認めて貰えます。ただ、消耗品やナマモノ、生き物、サイズの大きい物(人の身長2倍の石像など)や重量物は取り扱いを遠慮される傾向にあります。
※実際は、これらの判断は質屋が行いますので、持っていくまでは基本的に担保になるかどうか分かりません。
質屋でのお金の借り方は、基本的に「品物」が命です。品物自体の価値や状態によって、値段が大きく変わってきます。特に下記4つは、借りられる金額に影響してきます。
- 鑑定書、保証書、箱などの有る無し
- 使用感、変形、型崩れの有る無し
- ほこりや汚れ、色落ちなどの有る無し
- 取扱説明書や部品の欠損の有る無し
基本的に、新品に近ければ近いほど値段は上がり、使用による劣化や欠品、欠損があればあるほど値段は下がるという訳です。
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質屋を知る!賢く借りるには特徴やメリットの理解が必須
品物を担保にお金を借りる質屋は、信用を担保にしているカードローンとは全く違う形式のお金の借り方と言えます。質屋には、さらに4つの特徴があり、これらの理解が賢い借り方に繋がってきます。
質屋の特徴や、メリットなどについてお話ししていきたいと思います。
質屋の特徴!銀行や消費者金融のキャッシングと質屋の違い
質屋は「質屋営業法」や「古物営業法」などの法律に基づき、運営されています。銀行のカードローンや消費者金融などは、「銀行法」「貸金業法」などによって運営されているため、カードローンを利用されたことがある方にとっては意外に思う箇所が多いかもしれません。
質屋は、借りられる限度額をカードローンの総量規制ように3分の1と定めてはいません。
<総量規制> 個人の年収の3分の1までしかキャッシングの貸し付けが行えない規制の事です。 |
質屋では、年収によって借りられる限度額が決まる訳ではありません。では、質屋ではどうやって借りられる金額が決まるのでしょうか?それは、品物によって決まります。
質屋で査定された品物の金額の中から、好きな金額を借りる事が可能となっています。
例えば品物の査定額が10万円なら、5万円でも7万円でも10万円以内なら好きな額が選べると言う事です。
質屋は「月利」で利息が決まります。銀行や消費者金融のカードローンは基本的に年利で計算されていますが、月利と年利では月利の方が金銭的に大きな負担となります。
例えば、質屋で10万円を借りてその時の金利(月利)が5%だったとします。消費者金融の金利(年利)は借入額が10万円なら通常18%なので、5%と比べると低く感じます。
しかし、この消費者金融の金利は年利です。これを月利に直してみると1.3%となります。5%と1.3%、比べると実は消費者金融の方が金利が低いという結果になる訳です。
質屋では、商品を担保にしてお金を借りられる期間が原則3カ月と決まっています。この期間は、カードローンなどと比べると短いものになります。
但し、1カ月分の利息を支払えば1カ月の延長といったように、質屋にお願いすれば延長する事は可能です。
では、3カ月を超えるとどうなるのでしょうか?それは、担保とした品物の所有権が質屋に移ってしまい自分のものではなくなってしまうのです。その為、担保にする時には慎重に考える必要があります。
担保された品物が質屋のものになる事を質流れと言いますが、質屋営業法第17条2項によって3カ月以内で質流れを行う事が禁止されています。つまり担保にした品物を取り戻すつもりなら、3カ月以内に必ず借りたお金は返済しなくてはいけない訳です。
6つのメリット!カードローンとは違う質屋でのお金の借り方
銀行や消費者金融のカ-ドローンと比較してみると、質屋でのお金を借り方には6つのメリットがある事が分かります。それを確認していきましょう。
②審査がない
③ブラック状態でも借りられる
④返済に遅延しても信用情報は傷つかない
⑤取り立てはない(督促状や催告がない)
⑥最悪、返済の必要はない
質屋は、当日申込みの即日融資が可能となっています。実は、2018年から銀行系のカードローンは即日融資のサービスを一時停止しています。この即日融資は、かなりのメリットだと言えます。
質屋での借入れは、審査がありません。その為、ブラックリストに載っているという方でも安心してお金を借りる事が出来ます。質屋では担保となる品物に価値があれば、個人の信用などは二の次だからです。
質屋の返済が滞っても、信用情報に傷がつくことがありません。
故に、ブラックリストに載る事もありません。この辺りは、消費者金融や銀行とは大きく異なる点であり、「自分はブラックかもしれない…」と思う方には質屋でのお金の借り方は大きなメリットになると思います。
また、返済が遅れたからと言って、督促状や取り立てが行われるという事はありません。但し、ほっておくと商品が質流れとなり、自分の物では無くなるので注意が必要です。
担保している品物が質流れになると、その時点でお金を返済する義務はなくなります。最悪、担保の品物を諦めれば借りたお金を返す必要はなくなります。これが質屋でのお金の借り方のルールという訳です。
危険!質屋でのお金の借り方には細心の注意を払う必要がある
質屋でお金を借りる事は、メリットだけではありません。注意しておかなければ、大きな痛手を負ってしまう場合もあります。ここからは、注意しなくてはいけない質屋でのお金の借り方についてお話ししていきたいと思います。
特に金利と質流れについては、注意しなくてはいけません。
5つのデメリット!思ったより不便な面を持つ質屋の注意点
質屋では最悪の場合、担保の商品を失う事になるので気を付けなくてはいけません。そして、それ以外にも注意する点がある訳です。
2.金利が高い
3.借りられる期間が短い
4.借りられないかもしれない
5.市場の査定を信じすぎない
質屋は、銀行や消費者金融のようにWEBやコンビニと提携してATMなどの利用によって全国どこでも借りられるという事はありません。お金を借りる場合、必ず来店する必要があります。なので、カードローンのキャッシングなどと比べるとかなり「場所」に限りが出てきます。
また、金利は年利ではなく月利なので基本的に高いです。原則3カ月と短い利用期間しかないので、おのずと利息を多くとる処理がされていますが、それでも納得できない方もいる高さとなっています。長期借入の時は、銀行や消費者金融を選ぶ方が無難です。
質屋は担保となる品物が全てです。なので査定結果によっては、品物に金額がつかない場合も時にはあります。また、市場の商品価値や買った当時の価値で商品の値段を皮算用していると、質屋での査定で思ったより低い金額しか借りられない場合もあります。注意して下さい。
カードローンの約5倍!意外に怖い月利の利息に注意する
質屋でのお金の借り方では、金利が月利だという事を一番留意しなくてはいけません。
質屋の上限金利は年間109.5%(月利9%)となりますが、消費者金融の上限金利は年間20%なので、その差は約5倍ほど違う訳です。
<質屋営業法と出資法の上限金利> 質屋は質屋営業法によ上限金利(年利)が109.5%で設定されていますが、カードローンは出資法によって年利の上限が20%に設定されています。 |
例えば50万円を借りた場合、質屋と消費者金融で利息にどれくらいの違いができるのか見てみましょう。
消費者金融の場合、50万円を18%の年利で借りる事になります。これを1カ月で完済したとすると、利息は7397円となります。
質屋の場合では、50万円を109.5%(月利9%)で借りると、1カ月の利息は45000円となります。7397円と45000円を比べれば、質屋の金利の怖さが分かると思います。但し、最近では質屋の金利もだいぶ低くなっているので是非一度ホームページで確認してみると良いと思います。
※今回は上限金利で計算していますが、質屋によっては月利は違うのでその都度計算を行って下さい。
ほとんど質屋では基本的に、返済を分割する事が出来ません。その為、返済時は常に、元金と利息を同時に支払う事になります。この点も、かなりの負担となるので気をつけておかなくてはいけません。
実際の借り方は?質屋で迷わない為に流れと必要書類を確認する
それでは、実際に質屋でお金をどう借りるのか?流れと必要書類についてお話ししていきたいと思います。また、最後に質屋を利用する上で絶対に覚えておいて欲しい注意点についてお伝えしていきます。
最短15分!4ステップで完了する質屋でのお金の借り方
質屋でのお金の借り方は、以下の4ステップで完了します。
↓
◆②書類への記入と現住所記載の身分証の提示
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◆③契約
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◆④現金と質札の譲渡
利用する質屋を決めたら、品物を持って来店しましょう。質屋でのお金の借り方は、基本来店オンリーです。インターネットを利用したり、コンビニATMを利用したりする事はできません。
品物を質屋の店員が査定をした金額を提示してくれるので、問題が無ければ書類への氏名や住所などの記載と必要書類の提出を行います。そして契約書にサインをすれば、現金と質札という担保として預けた品物の引換券を受け取る事になります。
一連の流れは、早ければ15分~20分ほどで完了してしまいます。また、個人審査などはなくあくまでも品物の価値をその場で査定するだけなので即日融資もOKとなっています。
品物と本人確認証を用意!法律で提出が義務化されている書類
質屋で必要な書類は、本人確認証のみです。あとは品物を持って、質屋へ行きましょう。本人確認書類は、以下のようなものがあります。
②パスポート
③マイナンバーカード
④外国人登録証明書
⑤健康保険証
⑥失業保険証
質屋営業法および古物営業法では、取引に際して本人確認義務が課されています。その為、本人確認書類の提出は義務となっています。ここで注意ですが、偽装質屋は詐欺なので注意して下さい。特に高齢者の年金を狙った手口が増えています。
<偽装質屋に注意> 質屋を装い、年金受給の高齢者を狙った詐欺行為が発生しています。偽装質屋は、一般の質屋では値段がつかない価値の低い品物であっても高い金額で査定してお金を貸し付けてきます。 一見お金を貸してくれるならいいのでは?と思うかもしれませんが、高いお金を貸した上で質屋の「月利」を利用し利息を貪るのが狙いです。また担保を「年金」に設定してくるので、細心の注意が必要です。 ※年金を担保にできるのは、「独立行政法人福祉医療機構」「日本政策金融公庫」しか認められていません。 |