キャッシングの繰り上げ返済は重要!泥沼化させない2つのポイント
「キャッシングの繰り上げ返済は出来ますか?」そんな疑問をお持ちの方もいるようですが、答えは可能です。ボーナスや臨時収入などでお金に余裕ができた時、キャッシングの負担を軽減するために通常の返済額より多く支払いたいと思う事があるでしょう。
返済を続ける上で元金を減らす事は、毎月の返済額に影響するので、可能であれば是非行うべきです。しかし、多くの方が一般的には約定返済額(毎月の指定された金額)を支払っているのが現状です。
ですが、できれば繰り上げ返済は行っていくべき返済方法です。キャッシングの通常返済と繰り上げ返済について注意点を踏まえお話ししていきます。
元金の返済だけに充てられる!キャッシングの繰り上げ返済
キャッシングは毎月1回、決められた金額を返済していくのが一般的です。キャッシング会社によっては、35日ごとなど毎月出ない場合もありますが、基本的には毎月1回の返済を行っていきます
その返済時に、決められている金額以上支払ってみたいと思った場合、どうでしょうか?まずは、この質問に答えていきましょう。
余裕がある!減ってる気がしない!返済時の疑問に答えます
毎月の返済金額より余分に支払うキャッシングの繰り上げ返済は、どのキャッシング会社であっても自由に行って構いません。返済が遅くなったり、滞ってしまったりする事を遅延や滞納と言いますが、こういった滞納トラブルへと発展する事を防ぐ支払いに関しては全く問題ありません。
むしろ、キャッシング会社にとっては好ましいお客様となります。利益になる利息が減るので、もろ手を上げて喜んではいないと思いますが返済が順調に行われるのは良い事です。
さて、キャッシングの繰り上げ返済を行う事で早期完済に近づくのですが、下記のような疑問を持っている方にとっても、繰り上げ返済はとても重要な視点であると言えます。
キャッシングの返済方法は、残高スライドリボルビング方式を多くのキャッシング会社は採用しています。これは、最終借入残高に応じて毎月の返済額が決まる方式となります。但し、この返済額は最低の返済額であり、通常4~5年を掛けて返済する事が前提で組まれています。
つまり繰り上げ返済をしない場合、普通は完済に4~5年掛かる訳なので、「返しても返しても返済が終わらない」と錯覚してもおかしな事ではないのです。
ですから、1回の返済で余裕があれば余分に返済するという方法をとらなければ、2年で完済する事はないと思います。
※毎月いくら払うと、いつ完済するのかは、キャッシング会社のホームページにある返済シミュレーションを行って確認する事が可能です。
繰り上げ返済とは?確実に借入残高を減らす返済方法です
繰り上げ返済とは、通常の返済額に加算していつもより多く返済額を支払う行為の事です。キャッシングの返済は、元金の返済と利息の支払いを合計した金額を返済額として毎月払っていきます。
その為、追加して支払う金額は全て「元金の返済分」となる為、早期返済に繋がる訳です。キャッシングの返済は長期化すると、利息の支払いなどが負担となり意外に辛いものです。
通常返済や繰り上げ返済を行いながら、余裕のある返済を行うとキャッシングをさらに便利なサービスとして利用できると思います。
キャッシングの繰り上げ返済は、以下のように細かく分けると2つあります。
- 返済額をいつもより増やす
- 月に2度以上返済する
まず、いつもの返済額より多く支払う事が、1つ目の繰り上げ返済です。コチラの方法は何も気にする事なく、例えば毎月15000円の返済を20000円にしてみたり、30000円にしてみたりするだけです。資金に余裕があるなら、できるだけ多めに返済する事をお勧めします。
次に変則的ですが、月に2回以上返済を行う事も繰り上げ返済と言えます。但し、月に数回の返済を行う場合は、「返済の確定日」に注意しなくてはいけません。
キャッシング会社によって違いはありますが、当月の支払い期間というものがキャッシングの返済にはあります。この期間内に返済すれば、当月の支払いとキャッシング会社は判断します。また当然、次月の返済期間というものもあります。
例えば、7月の返済期間が15日~25日だとすると、通常返済日はこの期間にあると思います。この期間であれば、2回、3回返済しても7月の支払いとしてカウントされる訳です。また、15日前なら6月の支払い、25日以降なら8月の支払いとなるので注意が必要です。
この返済期間の確定日は、キャッシング会社によって違いますので間違えないように確認しておかなくてはいけません。
支払った日によって、どの月の返済なのか分かるようにしておいて下さい。
ここで気を付けて欲しいのですが、基本的に1つ目の返済額を増やす事は支払額に加算するので、加算分がそのまま元金の返済に充てられます。しかし、2つ目の月に2度以上の支払いは、その都度利息が計算されて支払う為、元金のみの返済という訳にはいきません。
この辺は少しややこしいかもしれませんが、ボーナスや臨時収入があった時は月に2度の返済が可能となるでしょう。もし行う時は、当月に2回行うのか、それとも次月の支払いにするのかなど慎重に検討して行って下さい。
※返済で困った時は、丁寧に対応して貰えるキャッシング会社の相談窓口に確認してみて下さい。
完済するまでの期間は?繰り上げ返済しない時の期間を把握する
キャッシングの返済をしっかり行っているのに、払っても払っても減ってる気がしないという意見を耳にします。このような場合、実際に完済までの期間がどうなっているのか明確に知っている方はほぼいません。
キャッシングの返済は、基本的に長期間になります。繰り上げ返済をしなければ、約5年ほどの期間を掛けることになります。これは、キャッシング会社の最初の設定がそのようになっているので、変更しない限り5年ほどの完済で返済額は決定します。
このように、返済についてあまり意識しない方は、泥沼化して利息をかなり支払っていく傾向にあります。それでは、返済額の基礎的な部分についてお話ししていきたいと思います。
11000円?13000円?約定返済額は借入残高で変わる
キャッシングの返済は毎月1度ですが、最低の返済額の事を「約定返済額」と言います。この返済額以上を、支払わなくてはいけない訳です。参考に消費者金融のプロミスの、約定返済額を見てみましょう。
約定返済額は、11000円となります。
約定返済額は、13000円となります。
※約定返済額は、キャッシング会社のホームページを見ると簡単に確認する事が可能です。
このようにキャッシングの約定返済額は、借入れた金額によって決まってきます。しかし、キャッシング会社が決定している最低の返済額を支払い続けていても、意外に返済期間が掛かるという事実があります。
完済まで5年!知らなかったでは済まない返済期間と利息の関係
キャッシングの返済は、意外に長期化する傾向にあります。それには、返済の仕方が大きな影響を与えているのです。一般的に、キャッシングの借入期間は5年で設定されている事が多いです。その為、契約時何も言わなければこの5年で返済する計画をキャッシング会社は立てる訳です。
5年という期間は長いです。キャッシングの返済は借りる額に応じて金額が変わりますが、例えば上記の50万円を参考にすると、13000円を長い期間返済することになります。当然、借入が無ければ返済額は減っていきますが、それでも毎月出る支出としてはかなりの負担だと思います。
これを2年も続ければ、「かなり返した」「もう終わりだろう」と考えても仕方がないと思います。しかし、実際はあと3年近く続けなければいけないという訳です。
こういった事態を防ぐためにも、いくら払うと、完済までどのくらいかかるのか、返済シミュレーションなどを利用して確認しておく必要があります。
キャッシングをしている本人が、完済までの期間を知らなかったでは済まないのです。参考例として下記に、50万円を5年で返済した場合と3年で返済した場合の比較をしていますので確認して下さい。
返済期間 | 60回(5年) | 36回(3年) |
---|---|---|
約定返済額 | 18026円 | 12642円 |
総支払額 | 64万8918円 | 75万8514円 |
※金利17.8%で計算しています。
5年かけて返済した場合、総支払額は75万8514円(利息25万8514円)となります。3年かけて返済した場合は、総支払額が64万8918円(利息14万8918円)となります。この差は、10万9596円となり、およそ11万円の差が生まれる訳です。
キャッシングの繰り上げ返済によって、毎月の支払いはきつくなります。しかし、最終的な利息の支払いを考えれば、できるだけ(できない月があっても問題ありません)繰り上げ返済をするべきだと思って頂けると思います。
体験談や実際の比較!キャッシングの繰り上げ返済の重要性
キャッシングの返済は、油断していると長期化したり、思いがけずに多額の利息を払う羽目になってしまいます。これらは、全て納得しているのなら何も問題はありません。
どうしてもお金が必要に迫られ、その代償として利息を払い続けている事が分かっているのなら問題はないのです。しかし、これからお話しする体験談のような事態にならないよう繰り上げ返済の重要性を再確認して頂きたいと思います。
自転車操業で泥沼化!返済額をキャッシングで賄う危険性
当時、同時期に友人と消費者金融でキャッシングをしました。友人は30万円で私は50万円でした。友人は3年程度で完済したようですが、私は消費者金融を利用してから現在で10年、未だに完済できていません。
返済は、消費者金融から提示されている額をしっかり返済していました。遅延は数回ありましたが、長期の滞納は一度もありません。ただ、借りては返して、そしてまた借りてと借入残高が常に限度額いっぱいでした。
振り返ると、確かに自業自得のような気がします。友人は、最低返済額だけでなく繰り上げ返済などをして、できるだけ早期に完済する努力をしていたようです。当時の私は、消費者金融が決めた金額を支払っていれば問題ないと、全くそういった点に注意を向けていませんでした。
その結果が、今の状態なんだと思います。さらに、お恥ずかしい話なんですが、返済額が確保できない時はキャッシングをして賄っていたりもしました。いわゆる自転車操業的な返済です。
そうして気付けば、10年の月日が経ち、完済までもう少し掛かりそうです。現在では、余裕がある時にはできるだけ繰り上げ返済を行い、それが継続できるよう普段でも節約などをして返済するお金を貯めています。
最初から今のように返済していればとっくに完済しているだろうと、後悔ばかりしています。
キャッシングを利用する場合、返済の理想は一括完済で、できなければ繰り上げ返済で完済をできるだけ早期に達成する事が重要になります。
上記の方のようにキャッシング会社の約定返済額は、あくまでも最低の返済額です。それを守れば利息は増える一方ですし、新たな借入をしたらたちまち利息も増えてしまいます。
是非、上記の方のようにキャッシングの利用が長期化(泥沼化)しないように、返済に仕方には気を付けて下さい。
最初の限度額も重要!借入している金額が支払う総利息を決める
キャッシングの繰り上げ返済も大事ですが、借入れる限度額にも注意が必要です。下記は借入残高を5年(60回)で返済した場合の、約定返済額と総支払利息を書き出した表です。まずは確認してみて下さい。
借入残高 | 約定返済額 | 総支払額 |
---|---|---|
10万円 | 2539円 | 5万2326円 |
20万円 | 5078円 | 10万4700円 |
30万円 | 7618円 | 15万7034円 |
40万円 | 10157円 | 20万9405円 |
50万円 | 12696円 | 26万1781円 |
※金利18%、5年間で完済した場合です。
借入残高に応じて、同じ期間借りていたとしても利息の負担がかなり違う事が分かると思います。また注意が必要なのですが、例え10万円の借入だとしても5年かけて返済する事ができるという点です。。
10万円なら、毎月1万円返していけば1年以内に終わるキャッシングです。しかし、約定返済額は2539円です。流石にこの額を返し続ければ、元金が全く減らない事が分かると思います。いい方が悪いですが、キャッシング会社が提示する約定返済額は「利息を最大化」している部分もある訳です。
故に繰り返しになりますが、キャッシングの繰り上げ返済は重要な返済方法なのです。
キャッシングには注意!繰り上げ返済と借入額の制限を把握する
これまで、キャッシングの繰り上げ返済がいかに重要なのかお話ししてきました。約定返済額は、金額が低く設定されている分、確かに払いやすい額になっています。しかし、繰り上げ返済をしない結果、多大な損を被る可能性がある事が分かったと思います。
最後に、繰り上げ返済の方法についてお話ししていきたいと思います。
方法は3つ!キャッシングの繰り上げ返済の方法を把握する
キャッシングの繰り上げ返済の方法は、以下の3つとなります。
②WEBで返済
③口座振込で返済
基本的には、毎月の約定返済額と一緒に支払えば完了です。媒体として最も利用されているのが、キャッシング会社の専用ATMや提携しているコンビニや銀行ATMなどです。
また、WEB返済は会員ページから手続きが簡単にできる返済方法です。コチラも返済の手続きをいつも通り進めて頂き、金額の入力画面で入金したい金額を入力して下さい。
口座振込に関しては、口座を知らなければ行えませんので、キャッシング会社の相談窓口に事前に確認しておく必要があります。この際、振り込み手数料が発生しますので注意が必要です。
キャッシングの利用には繰り上げ返済と借入の制限の2つに注意
まとめとなりますが、キャッシングを利用する上で以下の2点に注意して下さい。あまり触れられていないようですが、お話ししてきた通り大切な事なので覚えておいて下さい。
◆2.借入額を抑える
繰り上げ返済は、上記でお話しした通りです。ですが、あまり重要視されていないような気もするので、是非ご利用時には気を付けて下さい。ボーナスや臨時収入を充てたり、節約したりして返済資金を貯めると言う発想も必要です。
キャッシングは、いわば「借金」です。借金は早期に解決する方が、良いに決まっています。また、これまで返済についてお話ししてきましたが、借入を抑えるという発想も大切です。無駄遣いしないという発想です。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、キャッシングは限度額内であれば借入れが何度でも行える便利なサービスです。故に、稀にキャッシングできるお金を「自分のお金」のように錯覚してしまう事があるようです。
すると、無駄遣いに繋がってしまう訳です。上記でもお話しした通り、借入残高で利息は大きく変化します。借入額を抑えるという発想も、繰り上げ返済と同様に大切な考え方です。
意識しないと、上記の体験談の方のように10年という長期利用になってしまうかもしれません。返済方法や利用方法をしっかり考えておけば、きっとキャッシングをお得に活用する事に繋がっていくと思います。
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